令和5年度都民提案

都民による事業提案制度(都民提案)

 東京都は、従来の発想に捉われない新たな視点から都政の喫緊の課題を解決することを目的として、都民による事業提案制度(都民提案)を実施しています。
 都民の皆様から事業案を募集した結果、847件の事業提案をいただきました。また、大学研究者による事業提案制度(大学提案)では、33件の事業提案をいただきました。
 いただいた事業案の中から、都民提案15件、大学提案9件を選定し、都民によるインターネット投票を実施したところ、都民提案は37,119票、大学提案は35,975票、合計して73,094票の投票をいただきました。たくさんのご投票ありがとうございます。
 都民投票の結果等を踏まえ、都民提案から8件、大学提案から5件の事業を令和6年度予算案に反映しました。事業概要や意見の反映状況等については、こちらからご覧いただけます。

概要

  • 「都民が提案し、都民が選ぶ」ことで、都民の声を直接施策に反映させる、都政参画の新たな仕組み。
  • 従来の発想に捉われない新たな視点から、都政の喫緊の課題を解決することを目指す。

予算案への反映事業(都民提案)

事業名
【所管局】
事業概要 予算額
「インクルーシブ体験」プログラム
【教育庁】
インクルーシブシティ東京の実現に向け、障害のある人等と関わる体験学習の機会を都立高校生に提供 5,400万円
妊娠や子育て等の知識に係る企業内の普及啓発事業
【産業労働局】
不妊治療から妊娠・出産・育児等の一連の知識や支援策に関するリーフレットを作成し、企業や従業員への活用が進むよう、普及啓発を実施 300万円
政策課題解決型空き家活用支援事業
※既存事業の補助要件を拡充
【住宅政策本部】
空き家の有効活用・増加抑制に向け、都市の活性化・魅力化に寄与する改修に対して補助を実施 500万円
介護の魅力PR事業
【福祉局】
介護職の人材不足解消に向け、介護職の魅力を伝える動画を制作し、介護を身近に感じてもらうよう普及啓発を実施 5,700万円
東京とどまるマンションに対する電源不足解消のための支援
【住宅政策本部】
災害時のマンションでの生活継続に向け、非常用電源設備の導入等に対する補助を実施 1億4,500万円
“自転車は左側通行”自転車に小さいステッカーを貼る事業
【生活文化スポーツ局】
自転車安全利用の意識啓発に向け、“自転車は左側通行”という趣旨の交通ルール等を記載したステッカーを広く都民に配布 6,900万円
英語でインターンシップ体験
【教育庁】
英語の実践的な活用・キャリアプラン検討の機会提供に向け、英語職場でのインターンシップ体験を都立高校生に対し実施 3,500万円
都立高校等における出張販売等の導入の促進
【教育庁】
都立高校等の利便性・魅力の向上に向け、民間事業者等によるパン・弁当、牛乳等の出張販売等を実施 400万円

改善意見の反映状況はこちらからご覧ください。

事業化対象候補(都民提案)

事業化対象候補

都民投票を踏まえ、8件の事業を選定しました。

要求事業名 得票数 所管局 資料
(投票時)
「インクルーシブ体験」プログラム
(投票時:心のバリアフリー実現のための障害体験学習)
3,453 教育庁
妊娠や子育て等の知識に係る企業内の普及啓発事業
(投票時:不妊治療から子育てまで、一連の「職場での支援」課題の共有化)
3,328 産業労働局
政策課題解決型空き家活用支援事業
※都民提案を受け、補助要件を新たに追加する形で拡充
(投票時:都市リノベーション・デザイン)
3,121 住宅政策本部
介護の魅力PR事業
(投票時:介護職の魅力を伝え、人材不足解消に向けて)
3,026 福祉局
東京とどまるマンションに対する電源不足解消のための支援
(投票時:避難生活における電源不足解消のための施策)
3,000 住宅政策本部
“自転車は左側通行”自転車に小さいステッカーを貼る事業
(投票時:同上)
2,798 生活文化スポーツ局
英語でインターンシップ体験
(投票時:英語で職業体験!未来へのイマージョン革命)
2,763 教育庁
都立高校等における出張販売等の導入の促進
(投票時:都立学校における民間型購買部の設置)
2,669 教育庁

 ※ リンク先の資料の内容は投票時点のものです。

今後の予定

  • 予算案に計上する事業案を最終的に知事が決定し、1月下旬予定の予算案発表の際に公表します。
  • 皆様から寄せられた意見の反映状況等についても、併せて公表します。

都民投票について

※ 投票受付は終了しました。多くの投票ありがとうございました。

投票の対象者

令和5年4月1日時点で満15歳以上(高校1年生に相当する年齢以上)であり、投票日時点で都内にお住まいの方を対象とします。
ただし、東京都職員、東京都政策連携団体職員、事業協力団体職員、東京都議会議員は除きます。また、暴力団関係者は投票できません。

投票期間

令和5年7月28日(金)14時から同年8月28日(月)23時59分まで(郵送は必着)

投票方法

※ 投票受付は終了しました。多くの投票ありがとうございました。

投票対象事業(都民提案)

【全事業の概要(PDF)はこちら

No. 分野 事業名 事業概要 資料
1 将来を担う若者の育成 英語で職業体験!未来へのイマージョン革命 英語を実践的に活用する機会や、将来の職業選択について考える契機として、生徒向けに英語を活用する職場での職業体験を実施
2 将来を担う若者の育成 心のバリアフリー実現のための障害体験学習 都立高校等にて、視覚障害等の体験会や当事者との交流会等を実施し、障害者や高齢者の実情を知る機会を創出
3 将来を担う若者の育成 都立学校における民間型購買部の設置 カフェテリアや購買部が設置されていない都立学校において、民間事業者による食料品等の販売を導入
4 出産・子育てへの支援 不妊治療から子育てまで一連の「職場での支援」課題の共有化 不妊治療・妊娠・出産・子育て等の各ライフイベントについて、それぞれの段階における「職場支援の課題や配慮のポイント」を東京都のサイト等で周知
5 出産・子育てへの支援 お父さん大好きプロジェクト 父親が子育てに積極的になるきっかけや、父親とこどもの絆を深めるきっかけづくりとして、父親の子育て支援を目的としたイベントを開催
6 長寿社会の実現 介護職の魅力を伝え、人材不足解消に向けて 介護職の人材不足解消に向けて、介護職の魅力を伝える動画を制作し、普及啓発を実施
7 共生社会の実現 精神疾患の方もその家族も安心して暮らすための広報展開 精神科医療を身近に知ってもらい精神障害者の方やその家族が地域で安心して暮らせるよう、必要な制度やサービス支援機関等の情報を集約し発信
8 防災対策 こどもにもわかりやすい防災アニメの制作 こどもが防災を分かりやすく、かつ、楽しく学ぶことができるよう、こどもに人気なアニメ等とコラボレーションして動画やアニメを制作
9 防災対策 ペットの防災対策を強化する 災害時にペットの命も救えるよう、飼い主向けに日頃からの防災対策の強化等を呼びかける普及啓発を実施
10 防災対策 避難生活における電源不足解消のための施策 災害時の高層マンションの孤立化対策や在宅避難を可能とするため、予備電源の設置による災害対策を実施
11 ゼロエミッション東京の実現 こども達のごみ問題意識の向上 小さなこども達にもごみ問題に対する意識づけを行うため、都内の施設や学校等で、環境学習とごみ拾いを組み合わせたイベントを開催
12 ゼロエミッション東京の実現 環境に配慮した「マイ傘袋」 使い捨てのビニール製傘袋の廃棄量削減を目指し、マイバッグと同様に繰り返し使える「マイ傘袋」の浸透に向けた普及啓発活動を実施
13 交通安全対策 “自転車は左側通行”自転車に小さいステッカーを貼る事業 「自転車は左側通行」という交通ルールの普及啓発活動の一環として、自転車に貼り付ける啓発ステッカーを配布
14 住環境の維持 都市リノベーション・デザイン 空き家対策として、リノベーションによる新たな使途のアイデアを公募することで、空き家の有効活用を実現
15 観光振興 東京観光スタンプラリー 東京への観光客向けに、体験等ができる観光スポットを巡ることでスタンプを獲得できる、スマホ等を活用したデジタルスタンプラリーを実施

投票後の流れ

 都民投票により選出された事業案については、投票時の意見などによりブラッシュアップし、令和6年度予算案への反映を図っていきます。
 なお、当該予算案は、令和6年第一回東京都議会定例会における議会の議決をもって確定いたします。

その他

  • 投票結果などに対する個別の回答はいたしかねます。
  • 郵送代や通信料など、投票に係る一切の費用は、投票者ご自身の負担となります。
  • 個人情報については、東京都個人情報の保護に関する条例(平成2年東京都条例第113号)等の規定に基づき、適切に処理します。

都民提案の募集について

※ 提案受付は終了しました。多数のご応募ありがとうございました。

募集期間

令和5年4月7日(金)から同年5月31日(水)まで(必着)

募集分野

以下の分野を始めとして、幅広く提案を受け付けます。

  • 結婚・妊娠・出産・子育てへの支援
  • 世界で活躍できる人材の育成
  • 長寿社会の実現
  • 女性の活躍推進
  • バリアフリー化の推進
  • 起業・創業、イノベーションの創出
  • 魅力にあふれた都市の実現
  • 防災対策
  • 脱炭素社会の実現
  • 社会のデジタルシフトの推進

期待する視点

  • 「人」の力を高め、「人」の力を引き出し、一人ひとりが主役になれる東京の実現
  • コロナとも共存した活気あふれる東京を確かなものにしていく「サステナブル・リカバリー」の実現
  • 誰一人取り残さないインクルーシブ(包摂的)な社会の形成
  • 5G、IoT、AI、ビックデータ等のデジタル技術の活用
  • 区市町村、企業、NPO法人、地域コミュニティ、研究機関など多様な主体との協働 など

提案方法

(1) インターネット

 応募フォームにアクセスして必要事項を入力してください。

 ▶ 提案応募フォーム

(2) 郵送

 提案様式をダウンロードし、下記の宛先に送付して下さい。

 宛先  〒163-8001 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号

 宛名  東京都財務局主計部財政課 事業提案担当

応募要件

  • 以下のいずれかに該当する方を対象とします。
    • 令和5年4月1日時点で満15歳以上(高校1年生に相当する年齢以上)であり、提案日時点で都内にお住まいの方
    • 令和5年4月1日時点で満15歳以上(高校1年生に相当する年齢以上)であり、提案日時点で都内へ通勤・通学している方
    • 提案日時点で都内に活動拠点を有する法人その他の団体
    • 単独でもグループでも提案者になることができます。
  • 東京都職員等及び東京都議会議員は提案者となることができません。
  • ご提案いただく事業は、1事業につき2億円以内とし、原則、単年度事業といたします。
  • 現金給付や施設整備に該当する事業提案は不可といたします。
  • 特定の製品やサービスの活用を目的とするものなど、営利目的の事業提案は対象外です。
  • その他、詳細は「都民による事業提案制度実施要綱」をご確認ください。

募集後の流れ

 都において、いただいたご提案の内容を審査した上で、7月下旬に事業案を公表し、都民の皆様によるインターネット投票を実施いたします(投票方法等の詳細は、後日お知らせします)。都民の皆様による投票結果を踏まえ、令和6年度予算案への反映を図っていきます。
 なお、当該予算案は、令和6年第一回東京都議会定例会における議会の議決をもって確定いたします。

注意事項

  • ご提案の反映経過や評価などに対する個別の回答はいたしかねます。
  • 氏名や住所などの必要事項は、提案様式に必ず記載してください。
  • 事業内容は、ご提案の趣旨を踏まえた上で修正等を加えることがあります。
  • 審査の結果、ご提案が投票対象事業に選ばれなかった場合においても、貴重なアイデアとして今後の都政運営や予算編成の参考とさせて頂きます。
  • 本制度において提案されたものに係る権利は、全て東京都に帰属します。
  • 個人情報については、東京都個人情報の保護に関する条例(平成2年東京都条例第113号)等の規定に基づき、適正に取り扱います。

募集概要

都民提案ガイドブック

提案にあたってのポイントや都の計画などをまとめた「都民提案ガイドブック」を公開しています。

ガイドブックのPDF版はこちら

東京都の予算

「TOKYO予算見える化ボード」や「東京都予算案まるわかりブック」など、東京都の予算を見やすく分かりやすく公開しています。
こちらをご確認ください。

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