東京と日本の成長を考える検討会

東京と日本の成長を考える検討会

東京と日本の成長を考える検討会報告書
~地方自治真の処方箋~

「東京と日本の成長を考える検討会」の概要

 東京と日本の持続的成長に向けて、真の地方分権を見据えた地方税財源のあり方を検討することを目的とした検討会です。

東京と日本の成長を考える3人からのメッセージ

開催状況

東京と日本の成長を考える検討会(第1回)

議事概要

1 日時 平成30年6月14日(木)15時00分~16時40分

2 場所 都庁第一本庁舎7階大会議室

3 出席者(敬称略) 
小池百合子、まつば多美子、伊藤ゆう、谷村孝彦、吉原修、曽根はじめ、宮瀬英治、
西川太一郎、長友貴樹、河村文夫、市川宏雄、佐々木かをり、佐藤主光、田原総一朗、
辻琢也、橋本圭一郎

4 議事概要

  • 東京が置かれている現状、都財政を巡る状況について、意見交換を行った
  • 検討会メンバーからは、東京の潜在的な魅力や現行の優位性もさることながら、世界の激しい都市間競争の中で、東京の将来に対する危機感が示された
  • 今後日本や東京が元気であるためには、将来と現況に対して正確で客観的な分析を行い、リアルに将来を描いていくことや、税財政についても客観的かつ冷静にデータに基づいて議論していくことが必要であるとの意見が出された

東京と日本の成長を考える検討会(第2回)

議事概要

1 日時 平成30年8月9日(木)14時20分~15時40分

2 場所 都庁第一本庁舎7階大会議室

3 出席者(敬称略) 
小池百合子、まつば多美子、伊藤ゆう、谷村孝彦、吉原修、曽根はじめ、藤井とものり、
西川太一郎、長友貴樹、坂本義次(代理出席)、市川宏雄、小林いずみ、佐藤主光、関口智、
田原総一朗、辻琢也、新浪剛史、西尾昇治、橋本圭一郎

4 議事概要

  • 東京が国際都市競争に勝ち抜く方策について、意見交換を行った
  • 地方税体系が法人課税に偏重している現状、長期的な視点に立った多様な地方自治、税財政のあり方、東京の権限(裁量)を高める地方分権のあり方などについて、問題提起がなされた
  • 世界のトップランナー都市となるために必要な取組として、空き家の新たな需要へのマッチング、東京全体のユニバーサルデザイン化、ナイトタイムエコノミーの振興などについて、提案がなされた
  • 東京の国際競争力に対する危機感が強く示され、極東にある東京に海外からカネとヒトを呼び込むためには、より一層の施策の充実に積極的に取り組んでいくべきとの意見が出された
  • 日本の持続的発展につなげるため、東京都がリーダーシップを発揮して果たしていく役割は大きいとの議論がなされた

東京と日本の成長を考える検討会(第3回)

議事概要

1 日時 平成30年9月11日(火)15時00分~16時45分

2 場所 都庁第一本庁舎7階大会議室

3 出席者(敬称略) 
小池百合子、まつば多美子、伊藤ゆう、谷村孝彦、吉原修、曽根はじめ、宮瀬英治、西川太一郎、
長友貴樹、河村文夫、市川宏雄、佐々木かをり、佐藤主光、田原総一朗、辻琢也、西尾昇治、
橋本圭一郎

4 議事概要

  • 東京と日本の成長に向けた取組や地方税財源のあり方について、意見交換を行った
  • 東京と日本の成長に向けては、東京以外の地域との連携が欠かせないこと、東京圏の高齢者数の大幅な増加に対応するため医療・介護等のサービス確保が課題であるとの意見があった
  • 地方法人課税の国税化は一つの手段となりうるが、地方自治体の課税権を阻害するものであること、地方自治体が多くの役割を担う日本において、税源の充実が必要であるとの意見があった
  • 都市から地方へ財源を移すだけの措置では限界にきており、地方分権の考えに立ち返って地方税体系を抜本的に見直すことが必要であるとの意見があった
  • 行政サービスの効率化と住民の利便性の向上を追求するため、ICTの徹底活用など都が新たな都市モデルを構築し、他の自治体へ横展開していくことなどを通じて日本の経済成長を牽引していくことが重要であるとの意見があった
  • 地方分権には多様な形があってよく、国は地方が様々な業務運営ができる裁量を与えるべき。その際、地方交付税制度を簡素化し、地方の頑張りを引き出す制度見直しを行うことが必要であるとの意見があった
  • 東京から地方にただ薄く広く財源を振り向けるのでは、日本全体の発展に結び付かず、各地域が財源をどのように使っていくのかについてしっかりと考えることが必要であるとの意見があった
  • 東京への集積、国際競争力強化の必要性、東京への投資による経済波及効果などについて、客観的な分析結果が提示された

東京と日本の成長を考える検討会(第4回)

議事概要

1 日時 平成30年10月16日(火)13時00分~14時45分

2 場所 都庁第一本庁舎7階大会議室

3 出席者(敬称略) 
小池百合子、大松あきら、伊藤ゆう、谷村孝彦、吉原修、曽根はじめ、宮瀬英治、長友貴樹、
河村文夫、市川宏雄、小林いずみ、佐々木かをり、佐藤主光、田原総一朗、辻琢也、沼尾波子、
橋本圭一郎

4 議事概要

  • 今回の報告書を通じて、東京は投資効果が高く、東京を通じて世界マーケットにしていこうという流れをつくる意味で、大きな転換になれればよいとの意見があった
  • 外国人の受入環境向上は、人口減少社会において非常に重要な課題になる。また、人や文化の多様化が成長の原動力につながるような取り組みも必要であり、今後東京への投資が必要になってくるとの意見があった
  • 東京が伸びていく中で、日本経済も強くなっていくということは、さらに強く主張してもいいのではないかとの意見があった
  • 将来に対する不安は東京も地方も共通しており、これを技術やアイデアをシェアすることで解決することが共存共栄。解決の面を主にした方が、都民からも、全国からも共感を得られるのではないかとの意見があった
  • 他の都市の共感を得るという意味では、規制緩和の話は有効。特区をそれぞれの地域で特性にあったものをつくっていくような方向性があってもよいとの意見があった
  • 東京から金を取るという話が出ているのは、地方が活性化できていないから。地方がどうすれば活性化できるかが一番の問題で、お金ではなく連携が必要との意見があった
  • 東京の予算規模は膨大で、社会保障や社会基盤の整備でお金がかかる。また、国際競争の中でも、地位が約束されたものではない。こうした現実を都民が認識することが重要で、そのために情報をたくさん出しながら、都民を巻き込んでいくべきとの意見があった
  • 東京の経済成長のために東京都がインフラ整備等にいかに投資をしてきたかや、これからの都民生活のために、東京都が待機児童対策や防災対策等にどれほど支出していく必要があるか、といったことについて、都民や企業に知ってもらう必要があるのではないかとの意見があった
  • 地方税制度も含めた税財政制度に問題があるということついて、都民に理解していただくことが重要なのではないかとの意見があった
  • これまで累積して6兆円が東京都から税が流れているが、その結果、地方の財源不足の解決にどこまでつながったのか見えない。現状の制度は、本質的な解決になっていないのではないかとの意見があった
  • 一番大事なのは地方分権で、それぞれの地域が個性を発揮して元気になり、総体として国が盛り上がっていくことが必要。そのために権限や財源を地方に移譲していくべきだが、現状はそうなっていないとの意見があった

東京と日本の成長を考える検討会(第5回)

議事概要 

1 日時 平成30年10月29日(月)8時45分~9時15分

2 場所 都庁第一本庁舎7階大会議室

3 出席者(敬称略) 
小池百合子、大松あきら、伊藤ゆう、谷村孝彦、吉原修、長友貴樹、河村文夫、市川宏雄、
小林いずみ、佐藤主光、辻琢也

4 議事概要

  • 検討会の報告書案が提示され、了承された
記事ID:006-001-20240115-010742