都ちょうしゃ雑学(ざつがく)
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平成3年、1991年から新宿での利用が始まった都庁舎 。建物のデザインやその裏側など、小ネタをご紹介します。
ちなみに、新宿の前は、千代田区丸の内、現在の東京国際フォーラムがあるあたりにあったんだ。
新宿の都庁舎は、過去に日本一の高さだったこともある超高層建築物 だけど、外壁 が石でおおわれている珍 しい建物として、建築の世界でも注目されています。
石だけじゃなくてそのかっこいい見た目でも有名で、江戸時代の家によく見られた縦繁 の組子 をイメージしてデザインされているんだ。また、近未来的な 集積回路 も表現 されているよ。
また、第一本庁舎と第二本庁舎をつなぐ空中歩廊 など石をはると重すぎてしまう場所には、擬岩葺き (石に似た模様 の材料を吹き付けたもの)という方法が使われていて、実は本物の石は使われていないのです。
都庁舎のある地域 には、昭和40年(1965年)まで淀橋浄水場 があり、玉川上水の水をきれいにし、新宿区や中央区など広い地域に水を送っていました。その跡地 に、平成3年(1991年)都庁舎が完成しました。隣 の新宿公園とは、3つの連絡 橋でつながっているけど、北側 から虹 の橋、緑の橋、水の橋と呼んでいて、公園にある滝に見える虹や、緑、水道 局のポンプ所にちなんでその名前が付いたんだ。
都庁舎では、その使い方によっていろんな配管が使われています。配管そのものは、天井内や専用のスペース等に作られているので、普段は見ることができないけど、給水 ・排水 ・消火設備として用いられている配管の長さを合計すると約300km(キロメートル)になるよ。これは、都庁舎から真っ直ぐつなげると東北地方の仙台市くらいまで届く長さなんだ。